アイヌ文様の今治タオルブランケット

伝統的なアイヌ文様をテキスタイルへ

平取町二風谷の伝統的なアイヌ文様をテキスタイル化し、タオルの名産地として知られる今治の工場でタオルブランケットをつくりました。
アイヌ文様は、二風谷在住の萱野れい子さん(二風谷ワークス代表萱野の祖母)が実際に刺繍した伝統的なアイヌの衣装「カパラミプ」と「チカラカラペ」の文様を使用させていただきました。※カパラミプの「プ」とチカラカラペの「ラ」は小文字

本来は白地や紺地といったコントラストが強いアイヌ文様ですが、あえてそれを抑えた配色や、線だけで表現することにより、現代の暮らしにも馴染むデザインに落とし込みました。特に発色にはこだわっていたため、糸をオリジナルの色で染色してから織り上げる「先染め」という手法で製造し、経糸も緯糸も染色することで奥行きのある色合いを表現しました。ウールではなく、コットン100%のタオルブランケットにしたのは、季節を問わず使っていただきたかったから。車内やまだ肌寒い季節のキャンプにも、寝る時のタオルケット代わりにもなる、季節や用途を限定しない1枚あるだけで心強いアイテムになりました。

今治市には高縄山系を源流とする伏流水など、極めて金属の少ない軟水が豊富にあり、晒しや染めなどタオル作りに最適な環境が整っています。この水のおかげで、糸や生地にやさしく、繊細で鮮やかな色の表現や、綿が本来持っている柔らかさや吸水性を引き出すことができます。今治タオルは洗濯を繰り返しても風合いが落ちにくいのが特徴です。

初回の販売はMakuakeのクラウドファンディングを実施しました。結果は達成金額3,275,000円、目標達成率218%、サポーター140人という想像を大きく上回る多くの方にご支援いただきました。その後、自社のオンラインショップや卸先でも販売をスタートしています。

▼クラウドファンディング実施時のページはこちら
https://www.makuake.com/project/nibutani-works/

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